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KTxtEditプロジェクトに日本語化、インストーラ作成などを追加してデプロイする。
ディープにセットアップされた環境であれば動作確認(3)などを参考にしてデプロイは容易に行える。簡単な作業手順を記述する。
ウィザードが供給したアプリケーションアイコンを新しいものに作り変える。GIMPでプロジェクトディレクトリ階層下iconimagesディレクトリのfavicon.icoを開き、修正して同名ファイルにICO形式でエクスポートする。プロジェクトをリビルドすれば新たなアプリケーションアイコンに置き換わる。
追加したメニュー項目にアイコンを表示して見栄えを良くする。例えば[File|Open]メニュー項目にアイコンを追加するとして、GIMPで16X16サイズのアイコンを作成しbitmapOpen.xmpという名称でiconimagesディレクトリへXPM形式でエクスポートする。エキスポートしたファイルを適当なエディタで開き、データ内の変数型をstatic const char*、変数名をbitmapOpen_XPMに修正して保存する。KTxtEditFrame.cppに"iconimages\bitmapOpen.xmp"をインクルードしてKTxtEditFrame::Impl::CreateMenuBarメンバ関数の[File|Open]定義行を修正する。プロジェクトをリビルドすればメニュー項目にアイコンが表示される。
Code::Blocksに自作ツールがセットアップされていれば、GNU gettextによる日本語化は簡単に行える。[Tools|Gettext|Get]を実行し[KGetText]ダイアログに[はい]で応え、起動するPoeditで日本語の翻訳テキストを定義して[File|Save]してPoeditを終了する。これだけでKTxtEditは日本語表示で起動する。努力すれば多言語へも拡張できる。
[Tools|Doxygen|Analyse sources]でDoxygenによるソースコード解析ドキュメントを作成し、[Tools|Doxygen|Run HTML]で表示する。ソースコードのDoxygen形式コメント行に様々なDoxygenコマンドを加えれば、より詳細な情報を記述できる。本サイトはソースコード/インクルードファイルの記述をASCII文字に限定することに拘り、これらの記述も英語(英語風)としている。エディタ文字コード/ファイル物理文字コードをUTF-8とすれば日本語で記述できるはずだが、サイト作成者は各種ツールのUTF-8対応を未だ信じ切れずこれを忌避する。
KTxtEditの[Help|Help](日本語翻訳されていれば恐らく[ヘルプ|ヘルプ])メニュー項目はそのままで何も表示しないが、プロジェクト生成したwxWidgetsプロジェクトウィザード(K2)はHTMLヘルプファイル原稿のメインページテンプレートファイルを最初から供給する。原稿はDoxygenマークダウン形式(*.md)でUTF-8(もちろん日本語)で記述し、プロジェクトディレクトリ階層下doxygen\winchmに配置する。[Tools|Doxygen|Create HTML help]を実行すれば原稿からHTMLヘルプファイルを作成して、KTxtEditの[Help|Help]はHTMLヘルプファイルを表示できる。
Code::Blocksで[Build|Select target|Deploy]を選択し[Build|Rebuild]を実行する。[KGitWVer]ダイアログがリポジトリ更新を要求するので任意のコメントでコミットする。プロジェクトディレクトリ階層下innosetupにインストーラファイルKTxtEdit-X.X.X.X.exe、archiveにアーカイブアイルKTxtEdit-X.X.X.X.zipを作成する。インストーラとしてKTxtEdit-X.X.X.X.exeを配布する。KTxtEdit-X.X.X.X.exeは配布先アーキテクチャで32ビット/64ビット実行形式を自動選択してKTxtEditをインストールする。